スペインという国 Sobre España
スペインに来たのは4回目だ。
不思議なご縁というか、体の中にスペインが眠っている??
中学の時に吹奏楽でカルメンをやって、フラメンコを踊ったのも然り、スペイン代表が大好きだったのも然り、私の初海外ももちろんスペインだった。
スペインの何がいいの?一言でいうと「文化」?
天気、料理、多様性など色々分けられるけれど、何よりも人の生活のリズム感かなあと思う。
人の愛想が良い。日本的な、「お客様には愛想よくしなさい」という感じではなくて、outputは同じなのだけど、出会った人間には愛を与える的な、人間味のある温かさがある。
私が電車の方向を間違えて、乗った電車が次の駅で終点、困惑していたら、すぐにおじさんがやってきて「どこへ行きたいの?」と助けてくれた。
白い杖を持った視覚障害者が電車を降りたとき、周りの人がみんなで囲って、どこにいくの、助けは必要?と声をかけていた。
ゆったりとした時間を過ごし、人と人の愛を大切にする。
ランチが長いのも、シエスタを取るのも、納得がいく。
彼らはなんだかシンプルだなあと思う。素直で表裏がない。
最初に来た時、日本と逆だなあと思った。特に極めて日本的な教育を受けて、神経が多く、日本的気遣いというものを習得した私には、新鮮で、大切なものに気付かせてもらえるような生き方だ。
地域の多様性もこの国の魅力だ。地域によって全然違う。一昔前にイスラム教が治めていた南は独独の雰囲気があるし、王宮の雰囲気漂うマドリッド、大港町バルセロナ、いわゆるアングロサクソンヨーロッパの香りがするバスク、、うっとりしてしまう。
だからこの国がすごく好きで興味深い。
あとね、付け加えると、マドリードの公共交通機関の発達がすごい。電車はきれいで時間通り、ナイトバスだってあるし、スーパーや薬局だってちゃんとやってるし、アマゾンもしっかり来る。
地球の反対側で何の不自由もなく住めていることが、実は奇跡だったりするなあーと、とてもありがたいことです。