Indonesia
見尽くしていない。30日滞在できるビザに、35ドルも払わされて、7日間滞在したのに、国のたった1部を見ただけだ。この国は広い、というか、散在している。
2.7億人の人が、18,000の島にいて、250を超える民族がいるらしい。これをどうやって統治しているのか?!
これは、統治のレベルで行くとかなり難易度が高い。というか、この国で政治をやるのとか、この国の政府で働くのは、世界で一番難しいかもしれない。少なくとも隣国シンガポールより、100倍は難しいのでは。
国連総会では、国の規模に関係なく1国1票を持ち、FIFAでも国の数と実績に合わせて出場国が決められる。(だから北中米カリブ海は中南米と似通った数が出場できる。北中米カリブ海の最下位とオセアニアがいつも鉄板で弱い。)インドネシアが”1”であるとは、世界は不平等だと思う。
私の友達は、イギリスの大学院に来れる財力や、奨学金をもらえるくらいにまで教育を受けた、上流階級の人々である。車から見える、道路にいる、あの、貧しい人達がやっていることを、やらない。例えば、あんなところでご飯を買わない。あんな服を着ない。ふと、考えてみた。日本で、道路にいる人がやっていることで、私はやらないことってあるだろうか。ないに限りなく近い。
日本はミドルクラス層が厚く、貧富の差が少ない。だから、私の友達とその国の最貧層との距離よりも、私と日本の最貧層の距離の方が短いのではないかと、感じるのである。(=これは要検証)
インドネシアのターミナル2は、古い家のような建物で、空港に着いた瞬間、あ、南国の緩い感じ~ってなった。人々は、コスタリカ人のPuraVidaに近いマインドセットを持っており、この国で暮らすには、Patienceが必要だそう。空港で、お決まりのタクシー?タクシー?と話しかけられたが、ジャパニーズ?って言ってくれたのは、Grabのお兄さんだけだった、、既に1週間東南アジア旅行して日焼けして、もう東南アジア人のルックス、、
ジャカルタ市内に来ると、渋滞、渋滞、渋滞。車は車線を守らない。バイクがふとした隙に入ってくる。ジャカルタの人口は1100万人。バイクの数は、人間の数より多い、1600万台。車よりもはるかに多いらしい。排気ガスの排出量ももちろん多いらしい。でもしょうがない、これが一番便利な方法なんだから。これをどうやって、やめろというの?
ここからどのくらい?と場所を尋ねるとき、ジャカルタ人は、”XX minutes IF THERE IS NO TRAFIC” と絶対言ってる。IF THERE IS NO TRAFICなんてないに等しい。
ロンドンで仲良くしてくれたインドシスターズは、高級な観光地から、ジモティーの店までいろんなジャカルタを見せてくれ、これでもかというほど食べ物を与えてくる。ひとりではジャカルタの街は歩けない私。右も左もわからない、小学生のよう。みんなが、「おなかすいた?何食べたい?どこ行きたい?一人で帰れる?」って聞いてくる。おもてなしと優しさに感謝。
選べるとしたら、どの国に住みたい?という話をしていて、ヨーロッパと答えた友達がいた。理由はSecurity。治安が良く、生活が守られる国。それは、国家を信じられる国なんだろう。
インドネシアでのありがとう「テリマカシ」はどういう語源なのか、と聞いたところ、I recieve your kindness/loveといった意味だそう。略してマカシー!と陽気に言う人たちにマカシーと言いたい、素敵な旅だった。
世界遺産 白川郷・五箇山の合掌造り集落 World heritage; Historic Villages of Shirakawa-go and Gokayama
ずっと行きたかった白川郷に行ってきた。世界遺産の白川郷が、白川郷だけではなかった。バスツアーのガイドさんの話を聞いたり、現地の人と話したら、知らないことをたっくさん学ぶことができた。
- 日本で唯一の人が住む世界文化遺産。
- 1.菅沼集落、2.相倉集落、3.
荻町集落の3つが登録されている。菅沼相倉は富山県、 荻町は岐阜県。菅沼相倉は加賀藩に年貢を納め、荻町は江戸幕府に年貢を納めていた。前田の加賀藩は江戸幕府とかなり友好関係にあったといわれており、加賀藩の史跡が残っていることからも菅沼相倉が世界遺産に選ばれた。 - 何を貢いでいたかというと、獲れる米の量は限られていたので、合掌造りの2階以上で作られている蚕の繭。また、驚きなのが、火薬。土と尿と草を発酵させて作ったものを、鉄砲が日本に入ってきてすぐに、作り始めたという。大便も肥料になるので、人ん家に招かれたら、お土産を持ってくるんじゃなくて、そこで大便をしていくのが最大の御礼の表し方と、ふふふ。
- 五箇山の民俗資料館のおばさんが色々話してくれた。ドイツ人建築家がこれを独特なもので日本の原風景だと言い、
これは普通だと思っていた日本人を説得したという。 アンコールワットもフランス人が発見したんだっけ。たくさん集落がありダムに沈んだり瓦屋根に立て替えたりしてしまったけどこの五箇山と菅原と白川郷が残った。じゃあなんでここだけ保存されてたんですか?って聞いたら、入り口の道が狭くてリヤカーしか入れなかったから、建て替えることができなかったと。それで遅れているうちに、発見され、世界遺産になったと。こんなところに世界中から来てくれるようになってねえ、ようこそお越しくださいました、と言ってくれたおばさん。孫が作った繭も見せてくれた。 - 奥地にあり現代化が遅れたせいで保存され、世界遺産になって、
世界中から人が来るようになり、整備されてったというなんとも皮肉な展開。確かに集落に向かう途中には、山奥には似つかない発電所や電線がある。ダム建設に沈んでいった集落。 開発と文化保存の葛藤はここにもある。 - 茅葺き屋根を張り替えるのに2000万円かかる。90%は国が負担してくれているけれども。今わらがなくて順番待ちだそうです。保存は本当に大変だよな、感じたのは文化保存、自然保全と、開発のせめぎ合いと葛藤だよねやはり。合掌造り今建てると1億だって。
- 相倉集落の駐車場の目の前の家は、世界遺産になる1年前に、瓦屋根に建て替えた。世界遺産になってからは、建て替えるのも、何かいじるのも、県や国やUNESCOの許可がいるので大変。
- 売らない、貸さない、壊さないの三原則があるが、今となっては、権利だけ持って都会に住んで放置してしまう人もいるという。その為、住む人を探して貸している家がある。これもライフスタイルによるのでは?
- 同じバスツアーのおばさんが、9割は国が負担してるって皆さんの税金ですって言われた時に、え!って言ってて、ユネスコのお金じゃなくて、って言ってて、ユネスコのお金も私らのお金なんじゃい、なんなら日本がワンオブトップ出資国。日本はこんな活動国内だけでなく海外にやりまくってまっせ、って思ったけど、一般のおばさんはそういう感覚なんだな。ODAであなたの税金をいくら使ってるなんて、知ったら怒るんだろうな、と思った。
- 白川郷での合掌造りカフェ的なのがあったから行ったら本当に素敵で、人もいい人たちで、合掌造りの屋根を見ながら美味しいコーヒーを。ずっと建物はあったけど、副業でやっていたのをこれ一本でやるようになったというオーナーらしきおじいさん。
葺き替え作業の映像で、技術者さんが、「村の宝が国の宝になって、世界の宝になったもんですから、できるだけ昔の姿を保つように頑張っています。若い子が3人真面目に働いてくれているから、その世代にすべての技術を伝達していきたい」と話していた。
宝をどうやって守っていくか。同時に、自分たちの生活をどうやって守っていくか。
便利なものがなんでもある都会に住みたい人は住めばいい。世界遺産に住みたい人は住めばいい。自分の好きな生活スタイルを、不自由や不平等なしにみんなが実現できる世界が、素晴らしいのではないかと思う。日本という美しさを守りながら。
Hasta luego, Pura Vida
Qatar 2022
2021 年の瀬@サンホセ
クリスマス、年の瀬になった。早すぎる。
コスタリカでの生活も8か月になる。30歳も、もう半年となる。
毎年、行った国の数を数えるけど、今年は、トランジットのアメリカを含めても3か国だけ。
しかし、コスタリカに住むとは、去年は思いもしなったことを考えると、人生は短期間で劇的な変化を遂げるんだなと改めて思う。今、そばにいる人たちを、去年は知りもしなかったことが不思議で仕方ない。
クリスマスウィークは、毎日フィエスタをして、昼間は疲れてぼーっとしている。けど、一応仕事している。
本当にありがたいことに、クリスマスは独りじゃない?と聞いてくれたりとか、クリスマスプレゼントをくれたりとか、パーティーに誘ってくれたりとか、自分が思っている以上に、気にかけて、優しくしてくれる人ができたことが、ありがたくて仕方ない。クリスマスは、ホームの有難みとか愛とか優しさを感じる時期なんだなと思う。家族や友人が遠く離れたところにいると、恋しくなるけれども、たまに、コスタリカでも、こういう優しい感情を感じることができる。
同時に、魅力的だと思う人、素敵だなと思う人、私も頑張らなければと思わせてくれる人が周りにいることがすごいことだと思う。それ相応に自分も素敵な人物であったのかもしれないし、そうありたいと思う。そういう人を探して身を置くことが、自分で自分を駆り立て続けるよりも楽で効果的な方法と思っている。
プロフェッショナル面でいっても、まだまだだけどスペイン語の向上はできたし、言葉を100%話せるというのではなく、仕事をする感覚とか、どういう風に頼めばいいとかいつリマインドするとか、どう進めてどう売り込むのか、とか、そういうところを学び、プロジェクトマネジメントがこの世界で強みにして行けるということが確信に近づいた。
MPAで学んだ言葉、自分の中で普通、常識になってきた言葉を、案外他の人は知らないということに気づいたり、1つ記事を読んでいても、政治的文脈から、普通すぎ、と思うことも他の人にとっては驚きだったりする。それはそのプロになりつつあることで、今までの教育や経験から得た、国際政治や公共セクターの常識感覚というのにはありがたいなあと思う。
生活スタイルも変わった。朝6時に起き、歩いて10分の出勤、夕方に仕事が終わるので、そのあとの時間は、趣味や自分磨きの時間にする。週末は自然に触れ合う。車がないとどこにもいいけない。必ずしもすべてが快適であったわけではないので、どんな街に住みたいのか、どんな生活をしたいのかを知るために必要な時間だったと思う。
クリスマスイブに働いて、上司のサインをもらいに出勤するというのは、自分がまだ日本の組織にいるということですので、それは脱出したい。
新年の抱負を新年になってから始めるのは普通の人間なので、思いついた時から始めようというコンセプトのもと、発信すること、集中して勉強すること、本を読む、アラビア語とフランス語をちゃんとやる、ということを始めている。
まだまだ知りたい世界は沢山あるが、世界を狭くしていきたいというのが、来年のコンセプト?狭くというか深く。明るさと優しさと共に。
あなたの話す言葉
スペイン語圏にやってきて、スペイン語で暮らし、スペイン語で仕事をしている。
日本の組織に属しているので、日本語もまあまあ使う。一番使わないのは英語。
使う言語やアクセントはその人のバックグラウンドを見事に反映させる。だからこそ、使い分けたり、気を遣いたいと思う。言語に限らず。
スペイン語は日本で始めたが、母国語圏で初めて住んだのはマドリードの為、スペインのスペイン語が自分には定着しているし、かっこいいと思う。ラテンアメリカで、それを話すと、あ、でた、スペイン人、、という風な印象を与える。人称が違ったり、単語が違ったりする。
しかーし、別に私はネイティブじゃないし、と思いながら、いや、ネイティブじゃないのにスペインのスペイン語話しているの逆にきもくない?と思われたりするだろうと思いますけど、別にいいでしょ。話したい言葉を話してるんじゃん。あれ、それじゃあ全然気を遣っていないじゃん。まあ、自分のアイデンティテイを示したい場合はそれでも良いと思う。
しかしビジネスなどでバカにされないためには、工夫が必要で、ここでは、相手に敬意を示す場合Ustedを使わなければいけない。仕事でも。これは二人称でも三人称と同じなので、個人的にはわかりにくすぎて嫌い。
同僚と週末に出かけた時に、友達に使う二人称を積極的に使ったが、他の中南米仕込みの同僚は、Ustedを通しており、私としては不服。言語関係ないけど、同僚という前にアミーゴという精神です。
スペイン人のあるお偉いどころとランチをしたときに、アポを取る時は一応Ustedにしていたけど、ランチは楽しくなってきて、お偉いさんにもTuが使える嬉しみ―――!と思った。
言語によって、主導権を握られないようにするために、きちんと話せるアピールは必要。最初の一文だけめっちゃ練習してかっこよく話すとかね。
こんなこと語っているど、スペイン語まだまだなんだわな、、、頑張らなければ。
友達付き合いなどでは、適当なので、わからないことがあっても流してしまい、単語を習得しないことになってしまうのは日々反省している。きちんとしている人は、いちいちどういう意味?と聞いて成長していくんだと思う。ノリを優先してしまう私はだめだ、、。
アクセントがコスタリカだといわれたときは、ショーーックと思いました。絶対音感あるし、耳が良いんだよね多分。そのリズムに合わせちゃう。。家に帰ってスペインのネットフリックスで修正している。(笑)
英語は別にそんなにうまくないけど、この中米でかっこつけてQueens Englishを使おうとしている。(笑)ロンドン仕込みですよ、うふふふふ。って感じで。それにしても日本から英語で来るメールはひどい。英語メールの書き方セミナーすれば?というか誰か添削すれば?というほどの、日本語よがり自分よがりの意味の分からない英語であり、日々爆笑している。ここに、日本の傲慢と怠慢があると思っている。
日本語は、関西弁の両親を持ちつつ、東京(標準語だと思っている)ネイティブですので、アクセントはまあ、自分が世界の中心だと思っているけど、敬語を使いすぎてわかりにくい人は多すぎる。頭の良い人ほど、そういう間違えをおかすのである。。
日本語ネイティブ、英語まあまあ、スペイン語まあまあ、という状況で、全然足りない!!という感触なので、今はフランス語とアラビア語をぼちぼちやっていますが、進まないね、こりゃ。ちゃんとレッスンに通おうかなあ。
書いているうちにモチベーションが上がってきた。
所感等
だいぶブログを放置していたけれど、色々と考えることはあるので、なんでもいいから残そうかなとふと思って、静かな日曜日に自分のラップトップを開いている。
自分の考え方が発展途上だったり、自分がやっていることが普通だと思っちゃう側面があるから、なかなか筆が進まない。
まあ、大それたことを書かなくてもいいや。
この小さい、ド田舎の国にきて、自分の好き嫌いがはっきりとわかる。毎日暇なのは嫌だし、出かけないと気が済まないし、人と会うのが大好きである。おしゃれなレストランに行きたいし、バカみたいに飲んでふざけていたい。たまに、掃除したり自分を整える時間も必要。最近は運動をよくする。丈夫な体が一番のコロナ対策であり、これから老いていく身体をキープして、健康面が理由でやりたいことができなくなるというのは避けたいからである。
街が小さいし汚いし、やることも限られるので、山や海方面にも行きたくなる。山登り大好きな両親の血が入っていることにも気づく。
なんでこんな国で挑戦しているのですか?夢に向かって頑張っていて素敵、といわれるが、そんなにかっこいいことでもないし、特に夢とかはない。
ラテンの国で働いて見たかったのと、こういう国で生きている人が何を考えているのか知りたかったのと、自分のキャリア的にはトレーニング期間。
やりたいことと、住みたい場所と、一緒に人生を過ごしたい人が見つかった時に、融通が利くくらいのスキルを身につけておきたい。
自分の秀でているものは何か、ということを考えるけど、コミュニケーション能力やバランス感覚だと思う。仕事をきっかけにネットワーキングをしても、まあだいたい話すのはライフやビーチのことで、そのランチが楽しければよいし、それに尽きるでしょう。
だから、言語は重要で、通訳付きのミーティングに出ることが多いのだが、直接言い方やニュアンスを組むことは重要である。この話題は面白そうだから、別で書くか。
ミーティングが沢山あるが、何を得たいか1つだけ考えるようにしている。種類は色々あるが、実質的な内容は全く関係なく、「挨拶」をするのが重要な時と、合意を取り付けることが重要な時と、別に何もゴールはないけどディスカッションすることが大事な時と。1つだけ、シンプルに考えればいいんだから、難しいことなんてない。聞き逃したら、どうせ後でメールで聞けるでしょ。日本人は特にだけど、これができない人が多いのでは?と思う。
専門分野を深堀するうちに、専門を身につけたいと思う。ドネーションの国際協力はもう古く、時代遅れになるのは見えている、と考えるとやはり、ファイナンスだったり、お金が回る仕組みは大事。勉強しよう。これから需要の増える気候変動、環境問題、をやっています!という人はゴミのように増えると思うので、どこで差をつけますか?ということになる。こういうことを考えていると、結構キャリアにストイックだと思われるのかも。
次の仕事を手に入れるには、アピールできることが大変重要である。となると、プレゼン能力、発信力、は絶対に磨かなければならない。練習できる場がここには沢山あると思う。
ワークライフバランスは重要で、日本では未だに夜遅くに仕事をしている人がいるということが驚き。今の仕事では、定時から15分すぎるだけで、あ、やべ、という気持ちが働く。きちんと決めないで、定時外に働いてしまうとメリハリがつかなくて、ストレスになる。単純な構造。
何の話か分からないけど、もうちょっと勉強しよーっと。ロンドンの時は、暇だなー今後はどこに遊びに行こうかなーって思う暇がなかったから、自分に義務を課し、勉強してみる。
友達もたくさんできて、変な人もたくさんいるので、面白い。自分との対話が増えたせいか、大変好調です。