ボールは丸い

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ヨーロッパとは? Sport IDのミーティング

NGOが参加しているSport IDというプロジェクトのミーティングがたまたまあったので、参加させていただいた。なんという幸運な機会。

 

このプロジェクトはEUのErasmus+という枠組みから助成金を貰って活動している。2017年からイタリア人のアンドレアが各国のNGOに呼び掛けて、Sports for Intercultural Dialogueを目的としている。

 

団体は、イタリア、イギリス、キプロスブルガリアポルトガル、スペイン、ベルギーから成っており、そのNGOの種類はそれぞれ違っていて、教育系、スポーツ系、政府医療系など様々である。

 

今会議の目的は、各役割及び各国の取り組みの進捗状況を共有して議論することであった。

1,Concept,Handbook,Communication,Evaluationなどなど、枠組み作りにおいて重要なポイントの進捗共有

2.Training Moduleの各国での開催状況とフィードバック共有

3.administrative面の確認

 

自分にとってはこのヨーロッパのプロジェクトの進め方が何よりも新鮮で、一瞬一瞬に学びがあった。議論の内容はもちろん、発言を聞きながら、この人はこういう思想なんだとか、きっちりしてんなとか適当だなとか考えているだけで面白い。

最後まであまり発言ができなかったが、ああ、日本人は静かで発言するの大変なんだよー、という留学生が良く言うアレは、なんだか違った尺度な気がする。あまり理解できない。

実際、自分の専門の話題だと、もう言いたいことがありすぎてたまらない、状態になる。

 

まず、そもそも、Intercultural Dialogueという概念が、現代のヨーロッパの課題から出てきたものだということに気付く。1993年のマーストリヒト条約によって、現在の形となったEUには、現在24か国が加盟している。(田中先生の授業でたっぷり学びました!!)そのEUの仕組みの大きなポイントであるシェンゲン協定に示される人の自由な移動であり、ここ数年で加速された移民の問題である。

ヨーロッパという枠の中に、数えきれない人種が混ざり、国境が何なのかさえわからなくなっている。そこで生じるのが、経済的格差や法的不平等であり、その解決策としてのIntercultural Dialogueである。

なんというかキレイごと解決策に聞こえるのも否めないけども、それはいつもスポーツというツールが含有する課題であるし、誰がどこの国家のことを言っていたか忘れたけど、行政による解決は全く期待していない、とした時に有効な手段となり得ると思う。

 

Erasmus+という枠組みが、そのような現代のヨーロッパの課題に対しての新しい解決を促進していて、この取り組みも面白いなあと思った。

ヨーロッパとひと口に言えど、国のカラーは全く違うのであって、こういうプロジェクトには東欧を入れておくのが重要なんだよ(こそっ)、とか、ラテン系だけじゃ何も進まないんですけど、、とか、めっちゃ面白い。

 

我がアジアに置き換えたとき、東アジアでのこのようなアライアンスは絶対に不可能ということが、直感的にも論理的にもわかると思う。我々はあまりに歪である。

ASEANのことはあまり知らないけれど、可能性はあるのでは?と思ったりする。

 

それにしても、日本人をこのように許容してくれる場に行けたことは、幸運そのものだったなあと思う。

プロジェクトを遂行していくことがとっても興味があって、私がいつも気になる点は、お金どうすんの?と、どうやって様々なセクターを巻き込むの?と、本質と目的を常に見失わないようにするにはどうするの?とう疑問であった。興味津々。

 

あー楽しかった。