ボールは丸い

少し、旅をしています♪ 直感と好奇心とお酒と世界中の友達と

2年目の1学期の真ん中で

もう寒さが本格的になったロンドンの日曜日の昼下がり。1分ごとに変わる空模様を窓から見ながら、自分の時間を満喫している。もう既に、2年目の1学期が折り返しを迎えた。

時が過ぎるのは早いもので、ドキドキしながら渡英してから1年以上が経過。今までの人生とは全く違った環境で、厳しいプレッシャーに揉まれながら、でも毎日が夢の中にいるようだと感じていた日々が、矢のように過ぎたなあと思う。

今も、もちろん、夢のような日々を過ごしているなあ、幸せだと思う。けど、その色が変わってきたように思える。

ロンドンでの周りの人間関係が固まり、この生活も1年以内に終わってしまうと考えると、現実感を帯びてくるというか、これからどうしていくんだ、という漠然とした問いが毎日のように現れるのは自然だ。そういう話になると、やっぱりシビアに真剣に考えちゃうから。誰と、どこで、何をしながら、どんな生活をしたいかね。

学校はというと、得体の知れた、気の知れた80人くらいの仲間と、すでに確立された関係の中で、今年はもっとそれぞれのやりたいことを出していく、というフェーズに来ている。まあ、少しずつ変わっていく人間模様の渦は結構面白いのだけど。グループが一緒になったり、なんか知らないけど夏に近しくなった友達とか、ちょっと変わった人とか。誰が仲いいとか嫌いとか、デートしてるとかなんだか、人間がこんだけいたら、お盛んだわ。ここでの自分というキャラクターも既に定着してきているので、楽、というか、もともとこの多様性にあふれた環境にいると、誰かに合わせたり、常識に合わせたりする必要もない。むしろユニークさをどこまで伸ばせるかというレースのようにも思う。学部の中に、本当に日本人が1人しかいないので、厳しいことばかりだが、そういうナショナリティー的な価値基準は薄いほうなので、寂しいーキツいーってネタで言ってるだけで、これに関して超真剣に悩んだことはない。日本人女性で、政策勉強してて、スポーツが好きで、酒飲みで、スペインとスペイン語とラテンが好きで、音楽を演奏して、とかいうと、どんどん絞られてくるでしょう、世界の中で。ボートパーティなるもので、究極に酔っぱらったら、みんながあきれながら助けてくれました。

親しくなった仲間にもそうだし、新しい出会いに対してもそうだし、開かれた心で、まだまだ吸収できるかがカギとなるのは確かですね。みんなナイスに見えても、人の意見を聞かない人はいるし、ここまで行くとどんどん人の基準が上がっていくものだと恐ろしく感じる。世界基準で行くと、すごいやつらばかりだから。みんな本当に本当に頭よくって、外に出ると、あ、全然余裕だと思うことがある。劣等生気味のポジションにいることって、とっても大切。とくにMなので。仕事のやり方とか、コミュニケーションの取り方って、もう絶対奇想天外なことが返ってくるので、相手のを予想するだけ無駄なので、リスペクトだけして、あとは自分の都合で行くようにしている。

あと、授業が日本語だったら、超簡単で一番理解できていたかもしれない、と思う瞬間がある。でも、こういう話が日本語で行われることは、世界の中で一切ない、(つまり究極的にいうと、その学問は英語話者によって確立されているから、日本語での概念がない)という状況に置かれるとなると、仕方ない。英語が共通語なのは仕方ない。し、コロンビアのプロジェクトで使う資料がスペイン語なのも仕方ない、というか当たり前。だったら、日本語ネイティブに生まれた自分は大きなディスアドバンテージをもっている!この側面だけ見た場合。となると、ラテン語話者(アルファベットみたいなのを使って、同じような文法)はまだしも、純日本人や純アジア人が世界のリーダーになることは不可能である!という論理になる。

けど、そう思わない。そこじゃないから。言語じゃないし、専門分野の理解度でもない。人間なんだろうと思う。

さっき、新海誠さんの記事を読んだけど、すべてタイミングだって。ここに来たことだってそうだし、DCで夏を過ごしたのもそうだし、いまだにご縁があってつながりのある方々って珍しくて感謝でしょう。

自分に足りないのは遊びの部分だとも思う。リラックスとかオンオフの切り替えとか、廃人になるときとか、これは究極に難しい。トリビア的なやつとか、無駄な知識とか、文化とか。スポーツは熱狂的なんですが。

毎週のように、学校が勉強系とかキャリア系のイベントを企画し、誰かしらがパーティーを企画し、もう激しい、忙しい。

授業は1週間で合計9時間しかありません。+フランス語2時間。なのに、ずーっと勉強してる。非生産的な時間が許されなくなっている。非生産的な時間という生産的な時間に定義しなければ気が済まなくなるくらい、ああ、また人生に急いでいるのでしょうか。いやいや、こういう時期なんだから仕方ない。

授業のパッケージはというと、かなり考えたおかげで、完璧に互いの授業がリンクしあって面白い。あーこの理論これの実践につかえる!とかこの地域だとこう違うんだ、とか、ワクワクする!

脳みそがパンパンで、毎日爆発しそうで、PCばかり見つめていては人間がおかしくなるよね、と思ってきたので、こうして日本語を書いて、今から外に出かけようか。出かけたら、雨が降って、すぐ暗くなるんだろうな。心とか感性とか本能とか、毎日生き生きとさせていきたい。

楽しくて激しい毎日の記録でした。