ボールは丸い

少し、旅をしています♪ 直感と好奇心とお酒と世界中の友達と

ホームに帰って感じたこと

マドリッドから飛行機に乗ったとき、どちらがホームなのかわからなくなって、混乱して心身のバランスがおかしくなっちゃうような感覚を味わった。帰るところは1つでいいらしい。日本に勝ることはないけれど、それだけ、大人としての私の愛情の沸く場所としてマドリードが浮上していることに気付く。街を愛するというのは人を愛することだとつくづく思う。来月の末にこの空港で飛行機を待っているとき、号泣しているかもしれない。

 

3,5日間の弾丸日本帰国では、ひっそりと過ごし、家族の元気な顔やすこしの友人の変わらない姿を見ることができ、幸せだった。家族は欧米人のような愛情表現はしないけれど、いろんな話をして喜んでくれた。

帰国の理由であったオリエンテーションでは、たくさんの人にお会いできて楽しかった。自分とは何者なのか、何がしたいのか、ということをはっきりとわかって、夢に向かって突き進んでいる人ばかり。そんな中に身を置けることは素晴らしいことだなあと刺激を受けた。

大学院受験でお世話になった田中さんにもお会いできて、努力の日々を思い出した。

 

あと、日本語のプレゼンをやったのだけれど、人前で話すことはとっても難しい。話すのはうまくなりたい。マジで苦手分野。そういう意味でもこの奨学金をいただいているのはありがたい。

 

体に染みついている日本というものが復活してしまわないように、自分の内面でも海外かぶれをしていた。電車に乗っている時も、お店に入るときも、気を付けるようにした。すぐに適応してしまうのが、良いところでも悪いところでもある。捻挫がくせになる、みたいに、私の中の日本的思考もくせになっていて、それに触れればものすごい勢いで戻ってくる。それが治るまで、海外にいようかなあ。

 

日本にあるものがすべて洗練されていることに驚く。東横線の新しい車両のヒカリエの広告なんて、なんて素敵なんだろうと感心して見入ってしまった。

一番不快に感じるのは、テレビ。無難なことしか言わない女子キャスター。“正解”というものがはびこっている。それは時にまったく人間らしくない。

 

気付けば留学まであと3か月。あと3か月したら、世界のエリートと肩を並べて勉強する。恐怖心と楽しみな気持ち。最善の準備。そうそう、武藤選手があれだけのシンデレラストーリーをしているのを見て、本当に努力していたなあ、ということを思い出すのだが、私もよっちがサッカーでしていた努力と同じくらい自分の分野で勉強しているぞ!と自信を持って挑もうと思う。

 

スペインに何をしに来たのだろうか。どうなりたいのだろうか。

スペイン語で戦えるようになること、海外で幸せに生きれる人間の深みを身に付けること。

それが何で必要かというと、スポーツで人を幸せにしたい、ということを飛び越えて、どうにか世界を変えてやろうという野望にある。行けるところまで行ってみたいというフェーズにいるところ。まだまだ若い。できなかったことができるようになって、会えなかった人に会えて、知らなかったことを知って、可能性を広げていく。やりたいことが特にないなんてあり得ない、やりたいことが多すぎて困っている。

 

まだ何も成し遂げてないという厳しいことを言うくせに、いつでも帰ってきてええねんで、といっちゃう父の言葉が支えになる。本当にありがたい。その気持ちは何よりもパワーになる。

 

そうそう、スペイン語が終わったらフランス語やらなきゃなあ。